ビットコイン価格は、数週間にわたる不安定な横ばいを経て、再び7万ドルへのブレイクアウトを試みている。記事執筆時点でBTCは6万9815ドルで推移し、7万610ドルのレジスタンス手前に位置する。最大の暗号資産は直近の下落からの回復を目指しているが、オンチェーンとデリバティブのシグナルが入り混じっており、短期的な見通しは不透明。
市場参加者はこの心理的な節目を注視している。7万ドルを持続的に上回れば、センチメントが大きく転換する可能性。だが、根強い弱気ポジションが続き、明確なトレンド発生前にボラティリティが一段と高まる可能性がある。
主要な暗号資産取引所全体のファンディングレートを見ると、ショートポジションが極端に増加している。現在のマイナスファンディングは2024年8月以来で最も深い水準。この時期は最終的にビットコインの重要な底値となった。
2024年8月、トレーダーはファンディングレートが急落する中で下落に賭けた。だが、ビットコインは下落を続けず、急反発。これによりショートの強制清算が発生し、その後4か月間で約83%の上昇となった。
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極端なマイナスファンディングは強い弱気姿勢とFUD(不安・不確実・疑念)の広まりを示す。これが即座の上昇を保証するわけではないが、市場構造は脆弱化。価格が上昇すれば、ショートカバーの強制清算でボラティリティが拡大し、上昇モメンタムが急加速するリスクがある。
ネット未実現損益(NUPL)指標は、再びHope/Fearゾーンの0.18付近に戻っている。この水準は、ホルダーの利益余力が薄いことを示す。NUPLがこの領域に入ると、市場心理が反応的になる傾向。
過去には、このゾーンへの下落が長期的な弱含みを先行する場合が多かった。底固め前のパニック売りが強まることが一般的。センチメントがリセットされるまで、ビットコインは一段安への脆弱性を抱えたまま安定を欠く恐れがある。
短期的なテクニカル指標ではモメンタムの改善が示唆される。資金流出入を示すチャイキン・マネーフローはゼロラインに接近。プラス圏での推移が確認されれば、ビットコインの需要回復のサインとなる。
同時に、MACD(移動平均収束拡散法)も強気クロスに近づいている。このクロスが確定すれば弱気から強気への勢い転換を示唆。ただし初期シグナルは、持続的な価格上昇による裏付けが必要。
指標に改善が見られる一方で、全体のセンチメントは慎重。市況が弱い中で、ショートが自発的に決済される可能性は小さい。この構図のままでは、価格上昇をトリガーとした強制清算が回復のきっかけとなる可能性が高い。
ビットコインは6万9815ドルで推移し、7万610ドルのレジスタンスが上値を抑える。7万ドルは重要な心理的節目。ここを明確に上抜けて終値を付ければ、再び強気な勢いが生まれ、新たな資金流入を呼び込む可能性がある。
一方、デリバティブ市場では弱気圧力が続く。ショート優勢が続くと、BTCは7万ドルを下回り続ける可能性。6万5156ドルのサポートを割り込めば、ロングの強制清算により下落のボラティリティが一段と高まる恐れ。
ビットコインが投資家の強い支持を獲得し、7万ドル超の売り圧力を克服できれば、上値目標が浮上する。7万3499ドル付近への上昇が一気に進む可能性がある。
堅調な推移が続けば7万6685ドルまで上昇し、下落予想を否定するとともに、より広範な回復基調を裏付ける展開。