カンボジア当局は、アジア最大級の仮想通貨詐欺師の一人とされる男を逮捕した
現地メディアの報道によると、数十の強制労働詐欺センターを運営し、数十億ドル相当の仮想通貨を盗んだとされるコングロマリットの社長チェン・ジー(陳志)は、カンボジアで拘束され、捜査のため中国へ送還された。同容疑者は、近年、被害者から数十億ドルもの金を巻き上げてきた大規模な詐欺帝国を率いているとみられている。
2025年10月、米国と英国は、詐欺による160億ドル(約2.5兆円)以上の損失に“極めて重要な”役割を果たしたとして、陳容疑者の活動を「プリンス・グループ国際犯罪組織」と呼び、制裁を発動。制裁対象は146件にのぼり、カンボジアのマネーロンダリング(資金洗浄)ネットワークであるフイオン・グループも含まれている。
同容疑者は、中国当局の要請により合同捜査を経て中国に送還された。ただし、カンボジア当局は、同容疑者が中国で正式に起訴されたかどうかについては言及していない。
カンボジアとミャンマーに拠点を置く詐欺センターには、世界中から強制労働者が集められ、プリンス・グループのような組織犯罪グループは、オンライン上に偽求人広告を掲載して外国人労働者を誘い込んでいる。
当局はここ数カ月、この地域における活動の取り締まりを強化。なかでも、中国は特に強硬な姿勢を取っており、11月には白一族の構成員5人が死刑判決を受け、9月には明一族の構成員11人が死刑判決を受けており、両事件で詐欺行為に加え、麻薬、賭博、売春関連の犯罪で長期の懲役刑を受けた者がいる。
陳容疑者のような詐欺師は、仮想通貨ユーザーを直接標的にすることも、投資や恋愛を装った「豚の屠殺」詐欺を仕掛けることも多く、後者は、USDTなどのステーブルコインの送金要求で終わることが多い。また、最近ではAI(人工知能)も登場し、仮想通貨ユーザーを騙すのがこれまで以上に容易になっている。
米国財務省によると、プリンス・グループは、カンボジアで少なくとも10カ所の詐欺拠点にて、労働者の拷問や搾取に関連する、違法なオンラインギャンブル、性的脅迫、マネーロンダリング、大規模な人身売買によって利益を得ていたという。プリンス・グループは11月に発表した声明でこれらの主張を否定し、疑惑を完全に否定するとともに、数十億ドル相当の資産の不法な差し押さえを非難した。
米国財務省によると、これらの詐欺で搾取された資金は、世界中の100社を超えるダミー会社や持株会社からなる複雑なネットワークを通じて洗浄され、移動されている。
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