急落懸念に異議、ポンプリアーノ氏のBTC相場認識 米国の著名投資家であるアンソニー・ポンプリアーノ氏は2025年12月23日、CNBCのインタビューでビットコイン(BTC)について「来年第1四半期に過去のような70〜80 […]急落懸念に異議、ポンプリアーノ氏のBTC相場認識 米国の著名投資家であるアンソニー・ポンプリアーノ氏は2025年12月23日、CNBCのインタビューでビットコイン(BTC)について「来年第1四半期に過去のような70〜80 […]

ビットコイン価格「大幅下落の可能性は低い」ポンプリアーノ氏が警戒論に異議

急落懸念に異議、ポンプリアーノ氏のBTC相場認識

米国の著名投資家であるアンソニー・ポンプリアーノ氏は2025年12月23日、CNBCのインタビューでビットコイン(BTC)について「来年第1四半期に過去のような70〜80%の急落が起きる可能性は低い」との見解を示しました。

同氏は、年末に期待されたビットコインの「ブローオフトップ(吹き上げ相場)」が結局起きなかった点を認めつつ、ボラティリティ(価格変動)が大幅に抑制された現在の市場では過去のような極端な暴騰・暴落サイクルにはなりにくいと強調しました。

また同氏は、短期的な失速に過剰反応すべきではないとしたうえで、ビットコインは過去2年で約2倍、3年で約3倍に値上がりしており「依然モンスターのような存在だ」と評価しています。

一方、一部のトレーダーは2026年にビットコイン価格が6万ドル(約940万円)前後まで下落し得るとの予測を示しており、ポンプリアーノ氏の楽観見通しに警戒する声もあります。

下落の背景にある市場構造の歪み

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ボラティリティ低下が示すビットコイン市場のリスク構造変化

価格下落率から見るビットコイン相場の特徴

ビットコイン価格は2025年10月に一時12万6,000ドル(約1,970万円)を超え最高値を更新しましたが、その後反転し12月下旬には約8万7,000ドル(約1,360万円)まで下落して年初来リターンがマイナスに転じました。

ポンプリアーノ氏は、歴史的にビットコイン市場で70〜80%の暴落が起きた際にはその直前に急騰(ブローオフトップ)があったと指摘し、現在はボラティリティが過去サイクルより半減していることから同様の暴落リスクも低減していると分析しています。

実際、直近のピークから8万ドル(約1,250万円)程度までの下落率は約36%にとどまり、これは低ボラティリティ環境下で想定される調整幅に収まっています。

仮想通貨取引所を巡る競争環境の変化

インタビューでは、価格変動だけでなく、市場環境の変化についても言及しました。

米大手仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)は株式や予測市場まで扱う「あらゆるものを扱う取引所」への転換を進めており、同様の戦略を取るRobinhood(ロビンフッド)との競争が激化しています。

こうした環境の中で、コインベースは1億人超のユーザー基盤に加え、仮想通貨(暗号資産)分野での経験を強みに持ち、伝統的な金融プレイヤーも巻き込んだ競争で優位を保てる可能性があるとポンプリアーノ氏は分析しています。

AIと仮想通貨の融合が示す新たな可能性

また、米資産運用大手BlackRock(ブラックロック)のラリー・フィンクCEOが「金融の今後の二大テーマはAIとトークン化だ」と強調するなど、大手金融機関も豊富な資金力と規制対応力を背景に仮想通貨市場への本格参入を進めています。

ポンプリアーノ氏は「次のサイクルでAI(人工知能)と仮想通貨の融合が鍵を握る」と述べ、企業がAIで稼いだ資本をビットコインやステーブルコイン、トークン化資産で価値保存する動きが広がるとの見通しを示しました。

同氏は、こうしたAIと仮想通貨を巡る動きが、新興企業からブラックロックのような大手まで広がり始めているとも指摘しています。

価格安定化が進むビットコイン市場

今後の価格動向についてポンプリアーノ氏は「当面は劇的な急騰は起きず、ボラティリティ低下が続く限り緩やかな上昇基調または狭いレンジ内での推移が続くだろう」と予測しています。

ただし、変動率が再び拡大した場合にはこの見通しも崩れ得るため注意が必要との見方も示しています。

ビットコイン市場の構造的変化

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最新指標から見るビットコイン市場の現在地

記事執筆時点でビットコイン価格は約8万7,000ドル(約1,360万円)と、10月上旬の年初来高値約12万6,000ドルから30%近く下落した水準で推移しています。

米国の大手資産運用会社VanEck(ヴァンエック)の分析では「最近のビットコイン・ハッシュレート低下が弱気相場の底入れシグナルになり得る」と指摘されています。

実際、過去にもハッシュレート急減後にビットコイン価格が反発する傾向が確認されており、今回のネットワーク変化についても強気転換の兆候として捉えられています。

足元では調整局面が続いているものの、価格変動性の低下に加え、ハッシュレートなどネットワーク指標にも変化が表れています。

こうした価格動向やネットワーク指標を踏まえ、市場では急激な悲観論に傾く段階ではなく、中長期的な動向を慎重に見極める局面に入ったと受け止める向きもあります。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.16 円)

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Source:CNBCインタビュー動画
サムネイル:AIによる生成画像

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