• ビットコインは一晩で8万9000ドルを超えるほど反発したが、強気派は再びアメリカの取引時間中に上昇分を維持するのに苦戦している。
  • イーサリアム、ソラナ、スイがアルトコインの反発を牽引しており、18日の安値から5%以上上昇した。
  • 米国株は堅調で、ビットマインやギャラクシーといった暗号資産関連株の上昇にも寄与している。

ビットコイン(BTC)強気派は、アメリカの取引時間中の売り圧力という一貫したパターンを19日に打破しようと奮闘している。

18日午後遅くに8万5000ドル(約1318万円、1ドル155円換算)を下回ったビットコインは、アメリカ市場の閉場後に再び上昇し、19日朝の開場時に8万9000ドルを回復した。しかし、この水準は今週一貫してあらゆるブレイクアウトの試みを荒く抑え込んでおり、売り手はあるときは数分以内に、またあるときは数時間かけて価格を振り出しに戻そうとしている。

ビットコインは現在、祝日前の週末に先立ってほぼ安定しており、8万8400ドルで取引されている。過去24時間では0.3%上昇している。

イーサリアム(ETH)は3000ドル(約47万円)をわずかに下回る水準まで上昇しており、過去1日では1%上昇した。一方、アルトコインの中ではソラナ(SOL)とスイ(SUI)が夜間の反発を牽引した。

alt [18日の米国株式市場閉場以降のCoinDesk 20のパフォーマンス(CoinDesk)]

ナスダックの1%上昇を筆頭に、米国株は今回も堅調な取引時間となっている。人工知能(AI)分野を代表する銘柄であるエヌビディア(Nvidia)、オラクル(Oracle)、AMDは3%~6%上昇している。

デジタル資産関連株もこの反発に追随した。イーサリアムのトレジャリー(財務)会社ビットマイン(BitMine)は約8%上昇し、ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)とステーブルコイン発行会社サークル(Circle)はそれぞれ約3%上昇した。

企業としては最大のビットコインを保有するストラテジー(Strategy)も3%以上上昇し、純資産価値倍率(mNAV)は1.09倍に上昇した。

一方、ビットデジタル(BitDigital)は約70%を保有する子会社ホワイトファイバー(WhiteFiber)に関連するニュースを受けて10%上昇した。ホワイトファイバーは、エヌスケール(Nscale)と10年間・40メガワットのコロケーション契約を締結した。契約額は約8億6500万ドル(約1341億円)に上る。

|翻訳・編集:林理南
|画像:12月19日のビットコイン価格(CoinDesk)
|原文:Can bitcoin break the curse U.S. trading hour selloffs?

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